東京キモノショー和裁職人大賞選考『愛のある和裁職人、紹介します』
きものは世界にもまれな「受け継ぐ」衣類、これを生かすも殺すも和裁職人の愛にかかっています。
きものは世界にもまれな「受け継ぐ」衣類、これを生かすも殺すも和裁職人の愛にかかっています。
和裁といえば、各家々で賄っていた時代がついそこにあります。
ですが、急激な洋装への移行と、それにより日常から遠ざかれば遠ざかるほど、憧れと畏敬の念はより高まりました。着なくても所持したい願望から、人々は貪るように買いに買いました。この時代、呉服産業が栄華を誇ったのもほんの数十年前のことです。
実はこの時代に『着やすいきものの仕立て』は求められなくなり、『納める時にきれいな仕立て』に移行していったことをご存知でしょうか。
私たち東京キモノショーは、俯瞰できものを眺めながら、どのようなことがきものを楽しむために障壁になるのか、どんなことがきものをより纏いたくなるのか、そんなことをいつも考え続けています。
その中で、『着やすいきもの』の推奨は、私たち東京キモノショーが意思をもってしていくべきことと考え、『和裁職人大賞』を企画、開催し続けています。
東京キモノショーでは
1.本当の意味で着やすい仕立てを推奨する
2.本当の意味で着物を大切にする仕立てを推奨する
3.本当に腕のいい仕立て職人に正当な対価を渡す
これらのことを目的に、『和裁職人大賞』を開催してきました。
この賞は、上記のことについての評価であり、
良い悪いをジャッジする目的のものではなく、見た目だけのきれいさではない、「体に沿う」ことと「受け継ぐ」ことを大切にしている良い仕立てを推奨することが目的です。
そのなかで、やる気と技術に優れたたくさんの和裁職人と出会ってまいりました。せっかく得たご縁ですから、これを少しでも三方よしの精神で役に立てたいと考え、和裁職人を探している業界や個人ユーザーと、仕事が欲しい職人の橋渡しが出来ないかと模索し、こちらのページを開設いたしました。
『和裁職人大賞』の趣旨をよくご理解頂き、信頼を軸にしたお取引が出来ます様、微力ながら東京キモノショーがお手伝いをいたします。
東京キモノショー2024「和裁職人大賞」受賞者の皆さん
東京キモノショー2023「和裁職人大賞」受賞者の皆さん
東京キモノショー2022「和裁職人大賞」受賞者の皆さん
『和裁職人大賞』の趣旨をよくご理解下さい。
気仙沼の小さな京染店から、和装肌着メーカーとなって20年が経ちます。この間、全国各地の様々なお店に入って、自社ブランド製品のフィッティングを行ってまいりました。そこで初めて、今の呉服屋さんを内側から垣間見る機会に恵まれ、勉強になることがたくさんありました。
その反面、その業務内容が京染店のそれとはまるで違うということにも驚いたものです。京染店は白生地からの誂えもありますが、メンテナンスや仕立て直しの多くを扱いますので、何度も仕立て直せるように仕上げるのは当たり前です。また、着た時に着やすいように仕立てるのも鉄則です。ところが、全国的には「納める時にきれいだということ」を一番に目指している現状だと知ったのです。本当に驚きでした。
ところで、ここまで読んでいても、何のことを言ってるのかわからない方もいると思います。それほどに和裁の技術は繊細なものです。一見しただけではわからない、とても重要な工夫が随所に盛り込まれています。それにより、反物の魅力を最大限に生かし、年代を越えてもずっと着続けられる1枚として生き続けるのです。
私はそのことをどのようにお伝えしたらよいのか、ずっと考え続けていました。そして、大きなきものイベント「東京キモノショー」に携わるようになって思いついた方法が「和裁職人大賞」です。
仕立てによって、生地を傷つけないことを旨とし、着る人の身体に沿い馴染むことを大切にした仕立て。それを知っている職人を発掘したくて、和裁職人大賞を始めました。このことが小さな波紋となり、果ては皆さんにとっての幸いとなることを願ってやみません。
東京キモノショー副実行委員長 髙橋和江
仕立ての申し込みに際して、先ずはお約束事をご確認下さい
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お取引までには様々な確認事項があること、こちらのページ専属のスタッフがいないため、迅速な対応はしかねることなどの理由から、お急ぎのお仕事はお受けできかねます。ご容赦ください。