テンセグリティというのは、バックミンスターフラーという建築家によって考案された不思議なバランス構造です。同じ長さの30本のバーから構成されていますが、それぞれ本体が接しているわけではなく、バーの端についている紐を外側に押し離しながらバランスを保って自立しています。30本のうち1本でも欠けたら球は崩壊してしまいます。ウェブ上で設計図を入手しましたので、10センチくらいの模型を作ったあとに、直径2メーターくらいのサイズで作ってみました。
きものとは全く関係のないオブジェですが、自分の染めた布を使っているわけでもなく、これまでのヒカリウムと比べてカラフルに光るわけでもなく、だんだんに何かを作ろうという意志が弱くなってきていると感じました。2015年に個展で3か所で設置しましたが、それ以降は作っていません。
